音と映像

宇多田ヒカルアメリカでパッとしなかったのは、
曲に比べ映像(ダンス)が弱かったためと聞いたことがある。

曲が良ければ別に映像なんて。。。とつい最近まで思っていた。

80年代のMTVから流れてくる映像は
曲に比べあまりにお粗末であったし、
その後の時代の映像として秀逸と言われるものもであっても、
曲のイメージを一方的に押し付けられるような印象は拭えなかった。

音楽が映像と共存が可能なのは映画やドラマの中のだけで、
そこでは音楽は重要な要素ではあるが、所詮は映像の装飾品にすぎない。
と考えていた。
映像と音楽があれば映像が主で音楽は常に従であると。

しかし、下の2作品は違った。



MONDO GROSSO / 春はトワに目覚める (Ver.1) (Short Edit)

ここには主従の関係はない。
貧弱な想像力では到底届き得ない映像に目を奪われ、
その美しくも迫力のある旋律に感情を掴まれる。

あと何回春を迎えるかは不明だが、その度にこの曲を歌いながら彼女の動きを真似るだろう。




BABY DRIVER - 6-Minute Opening Clip

これはカーアクションで装飾された音楽映画だ。
ここでは主人公と同じ曲を聴き、
ヒロインの「それじゃ、全部があなたの曲だわ。」のセリフに
同じように不意打ちを喰らい、救われる。


あー、
長生きはするもんだ。